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自動掃除機能付きエアコンでも、定期的な掃除は必要です。
自動掃除機能が主に掃除するのはエアフィルターであり、熱交換器や送風ファンなど、エアコン内部の汚れまですべて除去できるわけではありません。
本記事では、自動掃除機能の仕組みや掃除方法、適切な頻度、見分け方について解説します。
エアコンの自動掃除機能とは
エアコンの自動掃除機能とは、主にエアフィルターに付着したホコリをブラシなどで自動的に取り除く機能です。
メーカーによって「お掃除機能」「フィルター自動掃除」「お掃除ロボット」など、呼び方が異なります。
自動掃除機能の仕組み
自動掃除機能は、フィルターに付着したホコリをブラシなどでかき取り、ダストボックスへの回収や屋外への排出を行う仕組みです。
基本的に自動掃除の対象となるのはフィルターであり、送風ファンや熱交換器、ドレンパンなどは対象に含まれません。
ただし、機種によっては熱交換器を洗浄する機能など、別の清潔機能を搭載している場合があります。
対象部位 | 自動掃除の対応 | 主な汚れの種類 |
エアフィルター | 対応可能 | 表面に蓄積する乾いたホコリ |
熱交換器・アルミフィン | 原則対象外 | 冷房時の結露によるカビ・細かい粉塵 |
送風ファン・吹き出し口 | 対象外 | 内部に密着する黒カビ・ホコリ |
自動掃除機能の2つの方式
自動掃除機能には、主に「ダストボックス方式」と「自動排出方式」の2種類があります。
ダストボックス方式は、本体内部にホコリをため、定期的に取り除く方式で、自動排出方式は、集めたホコリを屋外へ排出します。
採用されている方式は機種によって異なるため、購入した機種の取扱説明書を確認しましょう。
方式 | ホコリの排出先 | 必要なメンテナンス |
ダストボックス方式 | 本体内部の専用ボックス | 定期的にボックスを取り出してゴミを捨てる |
屋外排出方式 | 排出ホースから屋外へ自動排出 | 基本的にゴミ捨て不要だが排出口の詰まり確認が必要 |
内部クリーン機能との違い
自動掃除機能と内部クリーン機能は、それぞれ役割が異なります。
自動掃除機能は主にフィルターのホコリを物理的に取り除く機能で、内部クリーン機能は冷房や除湿運転後などにエアコン内部を乾燥させ、カビの発生を抑える目的で使われます。
ただし、内部クリーン機能だけで、すでに付着しているカビやホコリを完全に除去できるわけではありません。
機能名 | 主な作用と目的 | 除去できる対象 |
自動掃除機能 | ブラシ等で物理的にホコリを削ぎ落とす | フィルター表面のホコリ |
内部クリーン機能 | 送風や加熱運転で内部を乾燥させる | 結露によるカビの繁殖予防 |
自動掃除機能のメリット・デメリット

自動掃除機能には、手間を減らせる一方で価格やメンテナンス面の注意点もあります。
こちらでは、自動掃除機能のメリットについてご紹介します。
自動掃除機能のメリット
自動掃除機能を使えば、フィルターに付着したホコリを自動で取り除けるため、掃除の手間や頻度を減らせます。
高い位置にあるフィルターを頻繁に取り外す必要がなくなる点もメリットです。
また、フィルターの目詰まりを防ぐことで、冷暖房効率を維持しやすくなります。
資源エネルギー庁の公表データによると、フィルターを定期的に清掃することで年間約31.95kWhの節電効果が得られます。
フィルターが常に清潔に保たれることで、無駄な電気代の発生を抑える助けとなります。
自動掃除機能のデメリット
自動掃除機能付きエアコンは、機能が付いていない機種と比べて本体価格が高くなりやすい傾向があります。
ブラシやモーター、ダストボックスなどが搭載されるため内部構造も複雑になり、エアコンクリーニングではお掃除ユニットを取り外す工程が増える分、料金が高くなる場合があります。
また、掃除機能の動作時に機械音が気になることもあるでしょう。
ダストボックスのゴミ捨てや内部クリーニングも必要なため、掃除の手間は減らせても、メンテナンスをゼロにはできません。
自動掃除付きエアコンでも掃除が必要な理由
自動掃除機能では、対象外の部品や落としきれない汚れが残ります。
以下にて、自動掃除では落とせない汚れについて解説します。
自動掃除では落とせない汚れ
自動掃除機能は主にフィルターのホコリを取り除く機能のため、油汚れやタバコのヤニなどは取り切れない場合があります。
ダイキンも、油汚れやヤニが付着したフィルターは取り外して手入れするよう案内しています。
また、熱交換器や送風ファン、吹き出し口など、自動フィルター掃除の対象外となる場所にもホコリやカビが付着します。
キッチン付近に設置している場合やペットがいる部屋など、使用環境によっても汚れ方は変わるため、実際の状態を確認しましょう。
自動掃除付きエアコンを掃除しないとどうなるか
自動掃除付きエアコンでも、手入れをせずに使い続けると、ダストボックスや内部に汚れが蓄積します。
ダストボックスがいっぱいになると、お手入れを知らせるサインが表示される機種もあります。
また、自動掃除の対象外となる熱交換器や送風ファンなどに汚れがたまると、ニオイや目に見えるカビ、冷暖房効率の低下につながる可能性があります。
次のような症状が見られた場合は、内部クリーニングを検討しましょう。
- エアコンから気になるニオイがする
- 吹き出し口に黒い汚れが見える
- 冷房や暖房の効きが以前より悪く感じる
自動掃除機能が作動していても、エアコン内部まで清潔とは限りません。
自動掃除付きエアコンの掃除頻度
自動掃除付きエアコンの掃除頻度は、メーカーや機種、使用環境によって異なるため、一律には決められません。
たとえばダイキンでは、ダストボックスのお手入れ時期を機種によって1~10年としています。
使用状況によっては指定時期より早く手入れが必要になるため、「○か月に1回」と決めるのではなく、取扱説明書やお掃除ランプ、メーカーが指定する時期を優先しましょう。
プロによる内部クリーニングは1~2年に1回程度を目安とする業者もありますが、ニオイやカビの有無、使用頻度などによって適切なタイミングは変わります。
手入れ項目 | 推奨される頻度・時期 | 実施の判断基準 |
ダストボックス清掃 | 1年~数年に1回(機種依存) | お掃除サインの点灯、ゴミの溜まり具合 |
フィルター手洗い | 数ヶ月~半年に1回 | 油汚れやヤニの付着、目詰まりの発生 |
業者による内部清掃 | 1~2年に1回 | 風の悪臭、吹き出し口の黒カビ、冷えの低下 |
自動掃除付きエアコンの掃除方法

自分で対応できるお手入れ範囲は無理な分解作業は機器の破損につながるため、取扱説明書の記載内容を守って進めましょう。
こちらでは、ダストボックスとフィルターの掃除方法についてご紹介します。
ダストボックスとフィルターの掃除方法
ダストボックスとフィルターの手入れは、以下の手順で安全に行ってください。
- エアコンの運転を停止し、安全のため電源プラグを抜く
- 前面パネルを開けてロックを解除し、ダストボックスを取り外す
- 溜まったホコリをゴミ箱へ捨て、汚れが酷い場合は水洗いする
- フィルターを丁寧に取り外し、掃除機で表面のホコリを吸い取る
- 油分やヤニがついている場合は、ぬるま湯と薄めた中性洗剤で洗う
- 洗ったパーツは直射日光を避け、風通しの良い日陰で完全に乾燥させる
- すべてのパーツが乾いたら、元通りの順番で確実に取り付ける
機種によっては掃除完了後にリモコンでリセット操作が必要となる場合もあります。
パーツの変形を防ぐため、熱湯の使用や強い擦り洗いは避けるよう注意してください。
本体と吹き出し口の掃除方法
本体表面や前面パネル、吹き出し口は、柔らかい布などを使って、自分で手が届く範囲を掃除します。
電装部品やエアコン内部へ水や洗剤を直接かけるのは避けてください。
また、吹き出し口の奥にある送風ファンや熱交換器へ、無理に手や掃除道具を入れるのも控えましょう。
市販のエアコン洗浄スプレーについても、取扱説明書で認められていない方法で内部を洗浄することはおすすめできません。
エアコン内部の掃除はプロへ依頼する
熱交換器や送風ファンの内部までカビや汚れが広がっている場合は、清掃業者へ依頼するのが安全です。
NITEでは、内部洗浄の不備により電気部品へ液体がかかり出火した事故を警告しています。
事故を回避するためにも、自己流での内部洗浄は絶対に行わないでください。
おそうじPiECEでは、複雑なお掃除機能付きエアコンも分解してアルミフィンやファンを丁寧に高圧洗浄いたします。
型番をお伝えいただければお掃除機能の有無から確認可能ですので、お気軽にご相談ください。
自動掃除機能付きエアコンの見分け方
自動掃除機能付きかどうかは、リモコン、本体内部、型番の順に確認すると判別しやすくなります。
こちらでは、自動掃除機能付きエアコンの見分け方をご紹介します。
リモコンで見分ける
リモコンのボタンや液晶画面のメニューを確認することが、最も手軽な判別方法です。
- 「おそうじ」「フィルター掃除」「手動掃除」などのボタンやメニュー項目が存在する
- 「内部クリーン」「内部乾燥」というボタンのみの場合は自動フィルター掃除機能ではない可能性が高い
ボタン表面に記載がなくても、メニューの階層内に「お掃除設定」が入っている機種も存在します。 リモコンの操作一覧や取扱説明書の機能ページを一度確認してみましょう。

エアコン本体で見分ける
前面パネルを開けて内部の構造を確認することでも、見分けることが可能です。
- 前面パネルを開けた際、フィルターの手前にプラスチック製のダストボックスやお掃除ユニットが付いている
- 通常タイプのように、前面パネルを開けてすぐフィルターをそのまま引き抜くことができない

自動掃除付きモデルは内部ユニットの厚みがあるため、本体に奥行きがあり前に突き出ている特徴もあります。
ただしデザインによって見た目がスマートな機種もあるため、内部構造を併せて確認することが確実です。
型番から確認する
エアコン本体の側面や下部に貼られているシールから、型番(形名)を確認する方法も有効です。
型番が分かれば清掃業者へ見積もりを依頼する際もスムーズにお掃除機能の有無を伝えることが可能となります。

自動掃除機能に関するよくある質問

自動掃除機能は、作動するタイミングや所要時間が機種によって異なります。
こちらでは、自動掃除機能を使用する際によくある疑問をご紹介します。
自動掃除機能はいつ作動する?
自動掃除機能は、運転停止後などに作動する機種があります。
ただし、作動条件はメーカーや機種、運転時間によって異なります。
機種によっては、一定の積算運転時間などの条件を満たした後に自動掃除が作動します。
自動掃除にはどのくらい時間がかかる?
自動掃除にかかる時間は機種によって異なるため、取扱説明書の確認が必要です。
内部クリーンも作動する場合は、全体の運転時間が長くなることがあります。
自動掃除中の音は故障?
自動掃除ではブラシやモーターなどが動くため、作動音が発生する機種があります。
そのため、自動掃除中に音がするだけで故障とは判断できません。
普段と異なる大きな音やエラー表示などがある場合は、取扱説明書やメーカーサポートで状態を確認します。
夜間に音が気になる場合は、自動掃除の設定を変更できる機種か確認する方法もあります。
おわりに
本記事では、エアコンの自動掃除機能とはどのような仕組みかや、手入れが必要な理由について解説しました。
自動掃除機能は主にフィルターのホコリを除去する機能であり、内部のカビや付着した油汚れまで落とせるわけではありません。
ダストボックスの定期的なゴミ捨てを行い、内部の本格的なカビ汚れは専門業者へクリーニングを依頼して快適な環境を保ちましょう。








